俺が知りたいのは、そんなことではなく、でっかいピアスの似合う女がどこにいるかってことなんだ。インドで出会った、和歌という女みたいな。あいつと共有した時間は俺の宝物だ。もう二度とは訪れない。
強烈な印象を残す女っていうのはいるもんで、それは俺の場合、セックスが主ではない。もちろんセックスが素晴らしかった女もいる。嗚呼、楽しかったなあ、と振り返ることもある。俺らは、シーツを転げ回り、一瞬の快楽に有頂天になる。それはそれで散って、まあ、いいじゃないか。
ところが、彼女たちのこぼした言葉というのが、いつまでも心に残る。いや、言葉なんて俺は覚えてはいないわ。残っているのは、その言葉をこぼしたときの、女の顔だ。それは鮮烈にまなうらにある。俺が大切にしたいのは、そういうもん。女たちよ、空気を震わせてくれ。感情を、あんたの顔を鳴らしてくれないか。死んだフリをするのはやめてくれないか。
だんだん、バカになってきたなあ、俺は。あーあ。

0 コメント:
コメントを投稿