2008年8月20日水曜日

女たちの言葉

最近、全く本を読まなくなってしまった。最後に本に出会ったと言えるのは、アルフォンソ・リンギスの『信頼』で、かれこれ一年以上前のことだから、最近ってのもおかしいな。新聞も全く読まない。虫唾が走る、くだらねえことばっかだ。温暖化とか、五輪とか、政権交代云々のアメリカの選挙だってどうだっていい。嘘つきどもが何を言おうと俺の知ったことではない。

俺が知りたいのは、そんなことではなく、でっかいピアスの似合う女がどこにいるかってことなんだ。インドで出会った、和歌という女みたいな。あいつと共有した時間は俺の宝物だ。もう二度とは訪れない。

強烈な印象を残す女っていうのはいるもんで、それは俺の場合、セックスが主ではない。もちろんセックスが素晴らしかった女もいる。嗚呼、楽しかったなあ、と振り返ることもある。俺らは、シーツを転げ回り、一瞬の快楽に有頂天になる。それはそれで散って、まあ、いいじゃないか。

ところが、彼女たちのこぼした言葉というのが、いつまでも心に残る。いや、言葉なんて俺は覚えてはいないわ。残っているのは、その言葉をこぼしたときの、女の顔だ。それは鮮烈にまなうらにある。俺が大切にしたいのは、そういうもん。女たちよ、空気を震わせてくれ。感情を、あんたの顔を鳴らしてくれないか。死んだフリをするのはやめてくれないか。

だんだん、バカになってきたなあ、俺は。あーあ。







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